
ヒノキアスナロ緑の少年団学習室
日本の森林の面積はおよそ67%(約25,121,083ha)と、地表の半分以上が森林で占められています。ちなみに青森県だけを見ても、66%(約636,207ha)と全国的に見た場合とあまり変わりありません。その森林は様々な働きをしており、私たちの生活にかけがえのないもの!というのは、みんな知っていると思います。
それでは、そのかけがえのない森林は、実際どんな働きをしているのでしょう?
- 洪水や水不足を防ぎ、飲み水や生活に欠かせない水を作ります。
- 山が荒れるのを防ぎ、土砂崩れや土砂流出を防ぎます。
- 二酸化炭素を吸収し、地球温暖化を防ぎます。
- 娯楽・レクリエーションや自然学習の場として、快適な空間を提供します。
このように、森林は私たちの生活にとても大事な働きをし、様々な役割を果たしてくます。そして、それは特定の人にではなく、すべての人々に平等に働いてくれます。その働きを

と言います。この森林の持っている様々な「公益的機能」を金銭(お金)にしたらどのくらいになるのだろう?というものが下の円グラフです。なんと、森林の働きを、お金を出して手に入れよう思うと、74兆円を超えるのです!これは、日本の国家予算とほぼ同じくらいの金額になるのです。森林は働き者なのです!

平成13年の日本学術会議の答申による森林の公益的機能の評価額
それでは、もう少しくわしく「公益的機能」について説明しましょう。
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森林が天然のダムと言われているのどうしてでしょう?落ち葉が積もった地面や、動物などの働きで柔らかいスポンジのようになった地層は、たくさんの水を吸い込むことができます。森林の土壌は何も植えられていない土壌(裸地)に比べて、3倍の水を蓄えることができると言われています。日本は雨の多い国ですが、それでも一年中同じように雨が降ってくれるわけではありません。雨の少ない季節には、スポンジのような森林の地層が蓄えていた水を、少しずつ流しだすことによって、水不足を解消しているのです。そして、ゆっくり流れ出すことによって、たくさんのミネラルを含み、おいしい飲み水を私たちに与えてくれます。 |
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日本は台風が多く、平成16年には10本の台風が日本列島に上陸しました。これらの強い雨や風により土砂崩れや、洪水が発生することも多いのです。「水源かん養」での説明のように、森林には多くの水を吸い込む能力があります。この能力によって一度に大量の水が流れ出すことがなく、洪水を防いでくれるのです。また、土の中に深くに張り巡らされた木の根は、岩盤や岩としっかりとからみあい土砂が崩れるのを防ぎます。 風はどうでしょう?旧木造町(つがる市)一帯の海岸線には、人工的に植えられたクロマツが、帯状に防風林としてつくられています。これは海からの塩分や砂が風によって運ばれるのを防ぎ、地域一帯の作物や集落を守っているのです。 |
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木は太陽からの光をエネルギーとして、葉から二酸化炭素、根から水を吸いあげて光合成を行うことで、炭水化物を作り出し大きくなっていきます。一本の木の半分以上は炭素で作られています。つまり、吸収した二酸化炭素を木の体の中に炭素として蓄えているのです。日本の面積のおよそ67%が森林ですから、とても多くの炭素を蓄え、空気中に戻さない役割を果たしていることになります。森林の面積の減少は、二酸化炭素の吸収の減少を生み、地球温暖化を招く理由のひとつとなるのです。快適な生活環境を維持していくには、伐採したあとにまた苗木を植えることも重要です。 注:酸素の生産量ではなく、二酸化炭素の吸収に着目しよう! |
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夏に山へキャンプに行ったり、ハイキングを楽しむことがあるでしょう。そして、森林に入ったとき涼しいと感じたことはありませんか?森林が太陽からの熱をさえぎるのはもちろんですが、葉から水分が蒸発するときに熱を奪う効果もあるのです。また、大気汚染の原因になる有毒ガスを吸収したり分解することで、空気をきれいにする働きもあります。森林内の空気はフィトンチッドと呼ばれる薬のような効果をもたらしてくれる物質が多く含まれ、快適な環境を与えてくれます。 森林に入り、それらの恵みを体中に浴びることを森林浴と言います。 |




